
SPL第38節 2007−8シーズン最終節 優勝決定戦。
レンジャーズとの優勝争いが最後まで縺れ込む接戦の中 セルティックはアウェーで ダンディUと対戦した。 ライバルレンジャーズはアバディーンと 同時刻にキックオフ。
4月中旬まで大きくこのライバル レンジャーズにリードを許し 自力優勝が出来ない状態となったセルティックに 今度は追い討ちを掛けるように 一部若手選手の心無い監督批判のコメントから 一時は監督解任の噂まで流れていた。
しかしその嫌なムードを吹き飛ばすような ホームでのダービー2連勝に それまでの噂はすっぱり消え去り チームは一気に勝ち点を縮め 自力優勝のチャンスを掴んだ。
コーチ トミーバーンズ氏の死去という思わぬ悲報で クラブ内に暗いムードが漂ったが 「バーンズ氏に優勝カップを捧げよう」 と それを力に変え 選手達は今季最後のピッチに立った。
選手達の右腕には 黒い喪章。 ピッチに登場すると 両チーム選手全員がセンターサークルに円になり 会場のサポーターと共に 1分間 バーンズ氏を讃える拍手を贈った。
ロッドスチュアートも見守る中 試合が始まった。 セルティックはほぼベストメンバー。 開始から素早く激しいプレッシャーで ボールを奪いに来るダンディU。 しかしセルティクはそんな中も 前半 俊輔から何度もチャンスを作った。 DFを交わし右サイドからの俊輔のクロス センタリング! にも 必死にゴールを狙う味方のシュートは ゴール枠ギリギリで 何度も相手GKに弾かれた。
今日は 審判の判定も厳しい。 普段なら笛がなるはずのところで流され 何度もそこから相手に攻め込まれた。 セルティック優勢の展開も 時折奪ってはロングボールで素早く攻め込むダンディU。 決定的チャンスは ホームのダンディUの方が多い位だった。
今日の試合の大事さがわかっているだけに相手カウンターに備え だんだん下がるDF、 そしてミスを恐れ 確実にゴールを狙おうとする攻撃陣・・・ 慎重になる事で 逆に積極性を欠いた。 FWにいつもの強引さがない・・・ 中々ゴールを奪えないチームにサポーターの表情は次第に心配顔に変わって行った。
時折試合中携帯で電話をしているサポーター。 おそらく相手レンジャーズの戦況が気になって仕方がないのだろう。 一瞬の気も抜けない状態が続いた。
結局前半 俊輔の作り出した何度かのチャンスにもゴールは決められないまま しかし相手のチャンスも何とか凌ぎ 0−0で折り返しとなったセルティック。
後半何とか早めにゴールを決めたい・・・
後半開始早々 セルティックは積極的な攻撃に出た。 前線で繋ぎエリア右からDFを交わし俊輔シュート!! DFに当たりまた戻ったボールを再度シュートへと持って行こうとした瞬間、 俊輔の右足に相手選手の足がかかった。 挟まれたような形だった。
倒れた俊輔。 しかし何と言うことか イエローカードを提示されたのは倒された俊輔の方だった。 シュミレーションと見られたか・・・。 何と前節に続き今季2枚目のカードを貰ってしまった。 再三の審判の判定にやや憮然とする俊輔。
その後も相変わらずカウンターから一気にロングボールで攻め込むダンディUの攻撃を何とか凌ぐセルティック。 嫌な時間帯が続いた。 こんな場面も見られた。 58分相手右CKから 左サイドへ流れたボールを追った俊輔 左から競り合った相手に 勢い良く体当たりされ 何と ライン外まで弾き飛ばされ 画面から消えた。 審判の笛はならず。 明らかに体格の差はあるが あの大きな俊輔がこれまで飛ばされる欧州の激しさに 改めて 体を張って戦っている俊輔の厳しさを感じた。
そろそろ相手の疲労が見られるか・・・と思われた61分 選手の交代を告げるボードが。 何とそこには無情にも 25の文字が・・・。
前半厳しいプレスの中何度もチャンスを作っていた俊輔だったが 監督は守りに入ったのか・・・
カードを1枚貰っていた俊輔に代わり 最近スタメンを失っていた Sブラウンが入った。
するとその直後63分 会場から どっと歓声があがった。
同時にアバディーンと対戦しているレンジャーズが 失点したのだ。
これに一気に 活気づいたセルサポ。 会場にはもう優勝したかのような歌声が響いた。 しかしサッカーは最後まで判らない。 絶対に失点だけは避けなければ・・・。
気を引き締めるセルティック。 しかしこれには一気にダンディUも失速しはじめた。 プレスがやや遅くなる。
そんな中迎えた70分 マクドが粘り得た左CK。 蹴るのはハートリー。 ハートリーのCKに ゴール前 ヘッセリンクが飛び込み見事 頭でゴール中央へ押し込み セルティックがようやく待ちに待った先制ゴールをあげた。
レンジャーズ失点の知らせ後の この先制ゴールに セルティックサポーターは 飛び跳ね大喜び。 もう優勝が決まったかのような騒ぎとなった。
喜びの歌声が響く中 ようやく少し落ち着きを見せ始めたセルティック選手達。 相手のロングボールカウンターでの攻撃を必死で凌ぐ中 76分 また会場から大きなどよめきと歓声が上がった。
アバディーンが何と2点目をあげたのだ。 1点先制に ライバルの2失点。 優勝が見えた。
セルティックはその後ネイラーに代えウィルソン ヘッセリンクに代えサマラスを投入。 喜びの歌声がずっと響き渡る中 刻々と時間が迫る。 空にはヘリが。 あと何秒なのか・・・ っと 一瞬カメラが ストラカンと共にベンチ俊輔の表情を捕らえた。 ベンチの前に立ち ドナティと共に笑顔で談笑する俊輔。 この笑顔に少しホッとした。 今季これまで必死にチームを引っ張り 優勝カップのかかった大一番ダービーで見事な活躍を見せた俊輔が 最終戦で交代し ピッチ上で今季終了の笛を迎えられない事に さぞ悔しい思いをしてはいないか ・・・と やや心配だったのだ。
92分 ついに試合終了の笛が鳴り響いた。 会場は大爆発。 同時に大きく手を突き上げ 次々抱き合い 喜び讃えあう選手達。 レノンはまるで選手のように一緒にじゃれ合い 若手オディの目からは涙・・・ MVPマクギは感慨無量の表情。 そして 監督と共にチーム全員ががっちり肩を組み円陣となり 監督が大声で選手達を讃えると最後に大きな歓声が起こった。
勝った!! 苦しいシーズンを最後の最後まで諦めず ついに!ついに V3を達成した!!! 勝ち点が86で並んだまま迎えたこの最終節。
これまで 積み重ねた得失点差から 優位に立っていたとはいえ 一時は 諦めかけていたV3だった。
俊輔のお膳立てにも ダンディUの厳しいプレスから 中々ゴールが奪えなかったセルティックだったが レンジャーズの失点に会場が沸いたことで 選手達は次第に落ち着きを取り戻した。
そしてヘッセリンクのゴールで見事勝利!!
ピッチ中央に作られた白い優勝カップ授与台。 バーンズ氏の写真入りTシャツを全員身に纏い 選手達は ついに3度連続で優勝カップを掲げた。 42度目の優勝だ。
一方 最終戦まで縺れ込んだ今季の優勝の行方に 優勝カップ をカメラが追った。 両チームそれぞれの会場 アバディーンとダンディUのホームの ちょうど中間地点に待機していた優勝カップ。
試合決定した瞬間 ヘリは離陸 ダンディUのホーム タナダイスパークへ。
着陸地点には バイクが待機。 着陸と同時に今度はバイクへ積み替え 会場へと 持ち込まれた。
試合終了から約30分後に到着した。
苦しい中 セルティクは やっぱり最後 王者の意地を見せた。 移籍してから これで3年連続で優勝を達成した俊輔 長期離脱もあり 苦しいシーズンだった。 しかしこの優勝の余韻に浸る暇もなく 俊輔は 日本代表パラグアイ戦に向け 早速帰国の途に着く。
また同時に俊輔は予定通り 来期もチームに残留することを示唆。 五輪への召集も噂されているが 今度こそ しっかりシーズン初めからチームに合流し連携を高めて欲しい。
試合速報日記もお楽しみ下さい。
http://celtic-game.seesaa.net/