6月22日。 W杯アジア3次予選最終バーレーン戦が 埼玉スタジアムで行なわれた。
今年3月 俊輔がSPL連戦で召集が難しく 唯一俊輔不在のまま戦ったアウェー バーレーン戦。 日本代表は 攻撃の形が全く作れず 終了間際 相手のハンドとも見える折り返しからクロスを上げられ失点するという、 何とも悔しい 屈辱的な敗戦をきしてしまった。 決して忘れる事の出来ない試合・・・。
この敗戦で W杯3次予選突破さえ 危ぶまれる状況になってきた日本代表は 一時就任したばかりの岡田監督の更迭説まで流れる始末。 やはり頼る男は俊輔しかいない・・・一日も早く帰ってきて欲しい・・・ ライバル レンジャーズの勝手な日程延期により帰国が遅れ 思いばかりが益々強まる中 ようやく待ちに待った助っ人合流の時がやってきた。
最終節まで持ち込まれた厳しい戦いを制し セルティックは歴史に残る3連覇 移籍から連続3度目の優勝カップを掲げた俊輔は 試合翌日 早速 優勝とCL出場を手土産に 日本へ向け出発 日の丸を背負った男が ついに帰ってきた。
初合流からたったの2日であるにも拘らず キリンカップで 大きなレベルの違いを見せ付けた俊輔は 本番まで時間が無い事から 若手に自らの経験を積極的に話し 必死にコミュニケーションを取りながら引っ張った。
そして迎えた オマー戦では見事な完勝 そしてアウェーでも灼熱地獄を乗り越え ドローに持ち込み タイでは負傷をおして危険な強行出場を果たしてまで チームを3−0の完勝へと持っていった。
唯一出場出来なかったアウェーバーレーン戦をDVDで観戦しながら 自分がいれば・・・ と歯がゆい思いいっぱいで画面を見つめていた俊輔は 監督の悔しい思いを 何としても晴らそうと リベンジを賭けて ピッチに立った。
本当からすれば最終予選進出が決まり このバーレーン戦は単なる消化試合であった。 しかし選手達は燃えていた。 何としてもバーレーンを破って1位通過をしたい・・・ 2位じゃ恥ずかしい・・・そんなコメントも聞こえてきた。
オマーン戦で痛めた右足首はタイ強行出場から案の定 痛み再発、帰国後も別メニューが続いていた。 欠場濃厚と掲載したスポーツ紙も数多くあった。
しかし その助っ人は脅威の回復力を見せた。 試合2日前 ようやくチーム練習に合流した俊輔の表情は明るかった。
いける!・・・ ギリギリ間に合った。
22日 あいにくの土砂降りの雨の中 5万人を越えるサポーターが集まった。
つい昨日まで 出場は無理かと言われていた俊輔は 当たり前のように先発に名を連ねた。 接触でまた悪化などしないだろうか・・・不安もあった。
キックオフと同時に 日本がボールを支配した。
開始4分 佐藤がエリアで足を賭けられ倒された。 何とPK獲得!
遠藤がボールの前に立つのか・・・それとも・・・?
ボールの前には 俊輔がいた。 ゴールのどこでも手が届きそうな位 手足の長い大きなGK・・・。 正直 遠藤が蹴ってくれるほうがずっと気が楽だった。 祈るような気持ちで見つめる一瞬・・・ 強い雨の音だけが聞こえてきた。
失敗・・・ 悔しがる俊輔。 GKは蹴る一瞬前に1歩動いていた。 一瞬右前へ出ると左へ飛んだ。 既に研究されていたか・・・。
まだ試合は始まったばかりだ。 俊輔 すっぱり忘れろ!!
土砂降りの雨の中 日本はその後も圧倒的にボールを支配していた。
しかし ここでも 長年の課題 決定力不足が浮き彫りになった。
パスは回る。 しかし 最後のクロスの精度 シュートの精度は 決して褒められるものではなかった。
またカード累積を考慮して 松井が外れ 長友は怪我・・・ この試合から何人か入れ替わった事も影響し バーレーンの固い守りを中々崩せないでいた。 精度に欠くセンタリングから カウンターを喰らい 一気に 押し込まれる場面もあった。 それでも最後まで諦めない日本代表は ついに終了間際 内田のヘディングで勝ち点3を手にした。
決してカッコいいゴールではなかったが 選手達の気持ちが生んだ見事なゴールと言っていいだろう。
やっと勝てた・・・ 優勢も そんな展開となってしまったが それでも俊輔は光っていた。 時折 あっと言わせるような鋭い好パスを入れ 唯一固い相手DFを翻弄、 決定力さえあれば・・・という場面を何度も作った。
右足首負傷から合流し まだたったの2日。 ギリギリ間に合わせての出場となったが それでもプレーではレベルの高さを見せてくれた。
この日代表78試合目の出場を果たした俊輔は二十代最後の試合を勝利で締めくくり 2010W杯に向け大きく前進した。
課題は数え切れないほどある。 しかし 俊輔を中心に今 日本代表は 一つずつ着実に そして必死に階段を上っている。
ようやく 久しぶりの長期休暇に入った俊輔 これまでの連戦の疲れをここでしっかり癒し 先ずはSPL開幕に向け 最高のコンディションを整えて欲しい。
30代最初の試合は ポルトガルでのアルガルヴェ チャレンジカップとなる予定。 今季もまた リーグ4連覇へ向け チャンピオンズリーグ3連続決勝T進出へ向け 更には9月のW杯最終予選へ向け 今季も一層の活躍を期待したい。
2008年06月24日
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